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そろそろ赤ちゃんが欲しいと考えているあなたへ

  そろそろ赤ちゃんが欲しいと考えている夫婦で、いつ性交渉すれば妊娠するのかを十分に理解している人は、意外と少ないものです。「月経周期のいつの性交渉が、妊娠に結びつくのか」についてまとめてみます。

 月経(いわゆる生理)の周期は人によって25日から45日と大きな幅があります。25日周期の人と45日周期の人ではいったい何が違うのでしょうか?

 脳の中にある、間脳・視床下部や脳下垂体とよばれるところから分泌される性ホルモン調節物質によって、卵巣や子宮内膜は周期的な変化をしています。卵巣では卵胞という袋がだんだん大きく成熟していきます。この中で卵子が発育し、十分に成熟すれば、卵胞が破れ、卵子が卵胞からおなかの中に飛び出します。この日を排卵日と呼びます。こうやって飛び出した卵子は、卵管に吸い込まれて、子宮に向かって卵管を転がり落ちていきます。この時、ちょうど良いタイミングで性交渉があっていれば、途中で精子が子宮から昇ってきていますので、卵管膨大部という場所で卵子と巡り会い、受精します。受精卵は分裂を繰り返しながら卵管を転がり落ちていき、子宮の内膜の中に根つくわけです。これを着床と呼び、妊娠の成立となるわけです。着床すれば尿の妊娠反応が陽性となります。

● ちょうど良いタイミングは予定月経の2週間前!

 それでは、このちょうど良いタイミングとは、いったい、いつなのでしょうか?25日周期の人でも45日周期の人でも排卵日は、予定の月経の約2週間前に起こることが多いと分かっています。すなわち、規則的に月経が来ている人では、予定月経の2週間前に性交渉をすれば、妊娠する確率がぐんと上がるはずです。ただし、精子の数も妊娠成立の大きな要因であり、精子の数は多いに越したことはありません。排卵日以外での性交渉の回数が多すぎると、精子数が少なすぎて、なかなかうまく妊娠しません。妊娠成立を目的とする場合には、排卵日までの性交渉はできるだけ禁欲して、精子の数を増加させる努力をしましょう。

● 月経が不規則な婦人の場合

 月経が周期的に来ない人の場合は、その原因がどこにあるのかを確かめることが大切です。以前は規則的だったものが不規則になって来たのか、体重の著しい変化があるか、ずっと続けて飲んでいる薬剤などはないか、排卵障害の原因を確かめることが重要です。それぞれの原因によって治療が異なってきますので、産婦人科専門医にご相談下さい。

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