診療について

教えてDr.バックナンバーに戻る

教えてDr.

子宮頸癌検診について -1年に1度は子宮癌検診を受けましょう-

  子宮癌には子宮の外側にできる子宮頸癌と子宮の中にできる子宮内膜癌の2種類があります。日本人の子宮癌の90%は子宮頸癌であり、残りの10%が子宮内膜癌です。

● 子宮頸癌

  子宮頸癌は乳頭腫ウイルスと言ういぼを作るウイルスがその原因であることが分かっています。このウイルスが性交渉で感染し、数十年経過してから癌を引き起こすことがあるわけです。つまり、子宮頸癌はエイズと同じく、命に関わる性感染症の一つと言えます。従って、不特定多数の男性との性交渉が多いヒトは、子宮頸癌になりやすい訳です。また、多数の女性と性的関係がある男性は、この乳頭腫ウイルスを持っている可能性が高いので、子宮頸癌の予防のためにもコンドームを使用することが重要です。

  子宮頸癌の検査は、子宮の外側(膣部)の細胞を調べることで、比較的簡単に診断できます。この検査には痛みを伴うことはなく、短時間ですみます。また、癌になる前の前癌状態も診断することができます。この前癌状態から癌になるのにはどんなに早くても6ヶ月以上の時間が必要なことがわかっていますので、1年に1度子宮癌検診を受けておけば、まず安心といえるでしょう。正診率は95%です。(この検査だけで癌患者100人のうち95人が癌だと診断できます)

  早期の子宮頸癌の治療は、現在では子宮をとらなくてすみます。レーザー光線(YAGレーザー)を使ったメスで行う子宮膣部円錐切除術があります。この手術は、子宮の病巣を含めて頸部だけを摘出することが可能です。短時間(数10分)ですみ、さらに入院期間も数日ですから、経済的にも軽い負担ですみます。

 ● 子宮内膜癌

 子宮内膜癌は、肥満・高血圧・糖尿病の人に起こることが多く、子宮頸癌とちがって、妊娠を経験したことがない人に起こりやすいことがわかっています。子宮内膜癌の検査は子宮の内膜の細胞を調べるわけですが、このときに痛みを伴うことがあります。またこの検査の正診率は70%ぐらいです。子宮内膜を検査する胃カメラと同じ原理の子宮鏡検査を行えばさらに正確な診断ができます。子宮内膜癌の治療は子宮頸癌とちがって、子宮を摘出するような治療が必要なことが多く、その後にホルモン剤や放射線治療の追加が必要なことがあります。

  いずれにしても1年に一度は子宮癌検診を受けましょう

教えてDr.バックナンバーに戻る