診療について

教えてDr.バックナンバーに戻る

教えてDr.

生まれたての赤ちゃんの元気さを調べる9つの方法

   子宮の中で10ヶ月近くをすごしてきた赤ちゃんは、出生直後から自分自身で酸素や栄養分、水分を取り入れなければなりません。これらの切り替えがアッという間で起こるのです。こんな大きなストレスにさらされた赤ちゃんが元気かどうかを調べる為に、今ではさまざまな方法があります。

① 人生での初めての点数付けアプガースコア:生まれてきたばかりの赤ちゃんの元気さを、呼吸や運動、循環系などの所見をアプガースコアという10点満点の点数づけをします。

② 低酸素状態ではなかったことの確認→臍帯血ガス分析:生まれてすぐの臍帯血ガス分析をすることによって分娩時に低酸素状態ではなかったことが確かめられます。

③ 生まれてからの酸素が十分か→パルスオキシメーター:生まれてからの呼吸の状態が悪い時や手足の先が紫色(チアノーゼ)が続く時にはパルスオキシメーターを装着すると血液に中に含まれている酸素の濃度を知る事ができます。酸素が足りないような状態であれば酸素投与します。

④ 血糖検査:赤ちゃんは出生後2時間がもっとも低血糖になります。血糖値を検査しておけば早く授乳をはじめることによって低血糖による障害を未然に防ぐ事ができます。


●生後しばらくたってする検査

⑤ 生理的体重減少の程度を調べます。生理的な体重の減少は生後数日で10%以内にとどまっていれば安心です。

⑥ 新生児の聴覚スクリーニング検査:聴覚が異常がないかどうかを生後早いうちに調べます。異常が早く分かれば、分かるほど早く治療を開始する事が可能です。専門の耳鼻科医と言語療法士をご紹介しています。

⑦ 心臓に異常がないかどうか、退院時には心臓の超音波検査をしています。簡単なスクリーニングだけですが異常が疑われた場合には、小児科の心臓専門医を紹介しています。

⑧ 先天性の代謝異常検査:代謝異常があれば大学病院の小児科を紹介いたします。

⑨ 血液が壊れる過程でできるビリルビンの測定は重症黄疸による脳性まひの予防のために大切な検査です。

⑩ 血液型は調べていません。血液型を決める抗原性が弱いために誤って判定される事がよくあり、思わぬトラブルになります。少し大きくなってから調べるように勧めています。

教えてDr.バックナンバーに戻る