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赤ちゃんに奇形を起こすかもしれない代表的な感染症について

1)先天性風疹症候群

  妊娠初期にかかれば、早い時期ほど奇形が発生する可能性が高くなります。
風疹の抗体価の検査で、
○8倍以下の抗体価であれば風疹に感染したことがありませんから、妊娠初期には、人混みや風疹の子供との接触は絶対に避けましょう。分娩後に風疹のワクチンの接種をおすすめします。
○抗体価が16倍から128倍までのお母さんは、風疹に対する抗体を持っていることになりますから、特に問題にはなりません。

○256倍以上の抗体価が確認されたお母さんは、以前に感染した風疹なのか、つい最近感染した風疹なのかを鑑別しなければなりません。最初の検査から2週間ほど間を開けて、4倍以上の抗体価の上昇があるときや風疹抗体価IgMが陽性の時には初感染が疑われ先天性風疹症候群の可能性があります。

2)トキソプラズマ感染症

  人畜共通感染症の一つで、イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどに寄生する寄生虫のトキソプラズマという原虫が赤ちゃんに感染することがあります。最近はペットブームですが、口移しでえさを与えたりしないようにしましょう。水頭症という、頭に水がたまった頭の大きな赤ちゃんが生まれることがあります。

  256倍以上の抗体価が確認されたお母さんは、以前に感染したのか、つい最近感染したのかを鑑別しなければなりません。2週間ほど間を開けて、4倍以上の抗体価の上昇があるときや、トキソプラズマ抗体価IgMが陽性の時には初感染が疑われ、抗生物質の投与が必要になります。

3)糖尿病合併妊娠

  糖尿病のお母さんからは、大きな奇形を伴う赤ちゃんや巨大児、低血糖、呼吸障害の赤ちゃんが生まれることがあります。しかし、内科専門医と協力して妊娠中の糖尿病のコントロールをうまく行えば、防ぐことができます。

  糖尿病は血糖値で判断しますが、妊娠中は胎盤で産生され津ホルモンなどの為に血糖値の価が高く出る傾向があります。そこで、血糖値が高めの方には、75gGTTという検査(耐糖能試験)をして、糖尿病かどうかの診断をします。75gの糖分を含んだジュースを飲み、数回の採血をして、血糖のパターン分析を行います。

その他にも胎児に奇形を起こす可能性の疾患があります。妊娠初期に高熱が出たり、室内でペットを飼っている妊婦さんは産科主治医に一度ご相談ください。

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