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インフルエンザと妊娠

-妊婦はタミフルを服用してよいか?-

  今年もインフルエンザの流行する季節になってきました。いくつかの学校でも学級閉鎖や学校閉鎖があっています。妊婦さんは、インフルエンザに罹患すると重 症化することがありますから、妊娠14週以降には、ワクチンを接種した方が望ましいとCDC(アメリカ疾病予防管理センター)は勧めています。

  けれども、ワクチンを接種したからといって、インフルエンザに罹らない訳ではありません。罹ったとしても、軽症ですむ事が多いのです。今年、接種していな いお母さんでも、次回の妊娠の時にはインフルエンザワクチンを接種するのが賢い選択でしょう。副作用で死亡したヒトは4人でした。平成16年度に日本全国 で約1600万人のインフルエンザワクチンを接種したヒトのうち、3人が70才以上、1人が10才未満でした。つまり妊婦は含まれていません。一般のワク チンと同様に約400万回に一度の頻度で重篤な副作用が起こっている様です。

 それでも、インフルエンザに感染した妊婦さんからよく受ける相談が、「特効薬のタミフルを服用してよいかどうか?」です。

  妊婦が使用してよい薬剤に関しては、①FDA(米・食品医薬品局)、②オーストラリアの基準、③虎ノ門病院の基準が参考にされていますが、現時点では、タ ミフルに関しての記載は3つともにありませんでした。そこで、薬剤の添付文書だけが頼りになりますが、「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合 にのみ投与すること」となっています。

インフレエンザに感染した時には、内科専門医に相談し、十分なインフォームド・コンセントを受けた上で、必要があればタミフルを服用するようにしましょう。

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