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子宮頸癌検診:クラス分類と進行期分類を間違えないで!

癌の細胞診分類と進行期分類

思い切って子宮頸癌健診を受け、結果を説明してもらっても検診結果を誤解していて、よけいな不安を抱いてしまう方が多いようです。

 子宮頸癌検診結果の細胞診クラス分類と子宮頸癌の進行期分類とは、全く違うものですから、無用な不安に陥らないよう十分に理解しておきましょう。

-子宮頸癌検診とは何ですか?

 子宮頸癌がどこに発生するかは分かっていますので、その部分の細胞を綿棒でこすり取り、染色して癌細胞になりかけている細胞や癌細胞などを顕微鏡標本で見つける検査です。これで前癌状態(癌になる前の細胞)を見つけることができます。

-子宮癌検診の結果の表現法は、何通りあるのですか?

 パパニコロ分類という方法で評価されます。クラスⅠは、全く異常はありません。クラスⅡは炎症による変化や加齢による変化など、癌とは関係ない良性の変化を認めます。クラスⅢはⅢaとⅢbとに分かれ、クラスⅢaはほんの少し細胞に変化が見られますので、3ヶ月に一度は再検査や精密検査の追加を必要とします。Ⅲbは癌になる一歩手前の、前癌状態のことがありますので、子宮の頸部の一部を切除(円錐切除)を追加して、詳しく調べます。クラスⅣは上皮内癌が疑われ円錐切除や子宮を取る手術が必要です。クラスⅤは浸潤癌という癌が進んだ状態です。転移の有無を調べたり、大きな手術、抗癌剤、放射線治療が必要です。

-パパニコロのクラス分類と進行期分類との関係はどうなりますか?

 皆さんがよく間違えるのが、クラス分類と進行期分類です。癌検診でクラスⅣ以上からが癌の診断になります。つまり、パパニコロ分類クラスⅣが子宮頸癌進行期分類で0期のことが多いのですが、正式には手術や種々の検査を総合的に判断して進行期分類を決定します。

-そのほかに子宮頸癌について気をつけるべき事は?

 子宮頸癌はエイズと同じく、ウイルスによる性感染症であることが分かっています。20歳代でも珍しくなく見つかるようになりました。必ずコンドームを使用し、年に一度は子宮癌検診を受けましょう。

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