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産後2週間健診

産後2週間健診で、母乳の出具合・与え方のチェックを

お産後の1ヶ月健診は広く行われていますが、それよりも以前の時期に母乳育児への不安を抱える母親が多いことが、おかあさんへのアンケートで分かってきました。産後2週間健診を始めて、1年半になりますが、医療側では母乳の出具合や赤ちゃんの健康状態を確認でき、お母さん側では、いろいろな不安解消につながりっます。そして、母乳育児がうまくいくと好評です。

-産後の健診は一般的にはいつですか?

 一般的には、産褥1ヶ月健診が標準的ですが、分娩したお母様方にアンケート調査をしたところ、産後の2週間目ぐらいが、一番不安が増してきていると言う結果が出ました。具体的には、「ミルクや母乳が足りているのか分からないし、夜泣きでどう対処しても泣きやまない。」「赤ちゃんが、一晩中起きていて寝てくれない。」「何で泣いているのか分からない。」など、多くの不安や神経質になりすぎるのも産後2週間頃なのです。精神的にも不安定になり、マタニティーブルーと呼ばれるうつ状態や産後うつ病と呼ばれる病気などの起こりやすい時期です。

-2週間健診をするようになってなにか変化がありましたか?

お母さんが無用な不安をため込むことが少なくなりました。母乳の出具合や赤ちゃんの食欲はその時々で変わるので、気にしすぎると母親の心配ばかりが増えてしまいます。周囲の人間の理解も大変重要です。母親の不安をあおらない態度が大事です。そのことを分かってもらう良い機会です。

-2週間健診をしていない施設では、どうすればよいでしょうか?

 出産した施設で、2週間健診を行っていない場合や、病院まで行くのが大変なときには、家に助産師を頼む方法もあります。出産前に相談先を見つけておけば安心でしょう。

 けれども、一つ一つのお産そして産後が大事ですから、自分自身がお産をした施設の方が、妊娠分娩の経過を把握しているので安心でしょう。周囲の理解も必要ですから、祖父母や夫と一緒に産後2週間健診を受けることをお勧めします。

卵巣から分泌されていたエストロゲンというホルモンが減少すると、眠りたいのに眠れないと言うつらい不眠を起こします(思い出してください妊婦がいつも眠たいのはエストロゲンが胎盤から大量に分泌されているからです)。また精神・心理活動にも大きな影響も及ぼします。お産の後に精神的に落ち込むマタニティー・ブルーや更年期うつ病はエストロゲンの低下が原因です。さらに、性交時の分泌物が少なくなる原因にもなりますから、性交痛が起こります。男性は70歳代まで生殖能力が持続しますので、夫婦関係がうまくいかなくなることはとてもよくあることです。残念なことに、この女性の体の変化を理解できている男性はほとんどいません。

-更年期障害をうまく乗り切る方法がありますか?

 このエストロゲンを補ってやるホルモン補充療法(HRT)は、これらの症状を劇的に改善することがあります。不眠やうつ状態、性交痛がなくなります。精神症状が特に強い場合には、さらに抗うつ剤を追加する事もあります。
 つらい症状で悩んでいる方は、是非試してみるべきです。

-その他の注意点はありますか?

HRTはエストロゲンのみの補充では副作用が起こりますので、プロゲステロンとの併用が大原則です。

 HRTで閉経後のQOLを改善し楽しく閉経後を過ごしましょう。

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