診療について

教えてDr.バックナンバーに戻る

教えてDr.

子宮頸がんと性感染症の新しい検査(その2)

-HPVウイルスの感染の有無とクラミジア感染症、淋菌感染症を調べる安価な検査ができるようになりました。-

 以前にもお伝えしたように、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)と言うイボを作るウイルスの感染が原因です。ウイルス感染後10~20年して発生することがあると分かっています。

 最近では、このHPVに感染しているかどうかを調べる検査が一般の診療所でもできるようになりました。HPVに感染しているかどうかが分かるとともに、感染しているHPVのウイルスのタイプを調べることもできます。

 しかし、感染したHPVの型まで調べる検査は保険適応がなく自費のために比較的高い費用(8000から9000円)がかかります。

 このために、この検査よりも安価にできる検査を始めました。HPVの感染の有無のみと、不妊症の原因になるクラミジアと言う性感染症さらに子宮外妊娠などの原因ともなる淋菌感染症をまとめて調べることが可能です。HPVの型まで調べる検査に比べて約半額(4500円程度)で検査ができます。

 この検査によってHPVに感染している時にだけウイルスの型別分類まで精査すればよいことになります。HPVの16型、18型、(52型、58型)のタイプのウイルスに感染している時には子宮頸癌検診を3ヶ月ごと~毎年受けるなど厳重な経過の観察が必要です。子宮頚部細胞診とHPV検査を併用することで、病変の発見率が100%になり、また将来癌になるリスクがあるかどうか知ることができます。

 逆に、HPVに感染していないことが分かった時には、もうすぐ日本でも許可される予定の子宮頸癌ワクチンを打てば、子宮頸癌の予防につながるかもしれません。

 子宮頸癌の主たるアメリカの産婦人科学会では30才以上に併用検査を勧めています。HPV検査も子宮頸がん検診も、ともに陰性であれば次回の検診は3年後でよいとされています。

教えてDr.バックナンバーに戻る