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思春期の月経困難症にも低用量ピルを

月経困難症とは、月経痛や月経に伴う症状(頭痛や脳貧血など)がひどいために仕事や学業に支障を来す状態を言います。最近では月経困難症による社会全体の経済的な損失は、馬鹿にできないくらい大きいとの報告もあります。

 子宮筋腫や子宮内膜症という病気が原因(器質的月経困難症)のこともありますが、思春期では月経時の子宮の収縮がひどいだけの機能的月経困難症も多い様です。治療としての鎮痛剤服用だけでは効果が段々弱くなり、服用量が増えるために副作用で胃が悪くなったりします。

  思春期の月経困難症にも低用量ピルで月経痛がかなり軽くなります。1日1錠の服用だけで、排卵は抑制され月経時の子宮の収縮力が弱まり月経痛が軽くなりま す。また経血量も減るので貧血が改善され、さらに男性ホルモンを押さえることでニキビや多毛症が改善されます。月経前のうつ症状(PMS)にも効果があり ます。長期投与も問題がないことが明らかとなりました(今年産婦人科学会発表)。軽い副作用がありますが3ヶ月ほどの服用で解消されます。健康保険のきく ピルが承認されていますので是非ご相談ください。

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