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骨粗鬆症-運動よりも薬!

-月1回のビスフォスフォネート内服-

 骨粗鬆症で骨折し、寝たきりにならないためにいちばん効果的な予防法についてご照会いたします。女性だけに限らず男性でも効果が認められています。

 ―骨粗鬆症とは何ですか?
  骨はほかの組織と同じように新陳代謝をしていて、骨吸収と骨形成がうまくバランスをとっています。高齢になってくるとこのバランスがとれなくなり、骨がも ろくなり骨折しやすくなっていきます。これが骨粗鬆症です。女性の場合は閉経後2年で骨密度が急激に低下し、70才以上の女性の半数は骨粗鬆症になりま す。男性も加えると骨粗鬆症の患者さんは1300万人と推察され、少子高齢化に伴いその割合はさらに増加しています。

 ―骨粗鬆症の予防の目的は何ですか?
 骨粗鬆症で骨折し寝たきりを避けることがいちばんの目的です。個人の人生の質(QOL)の低下を避ける事はもとより、疾病による経済的な影響の軽減ができるでしょう。少子高齢化の社会では一人一人の疾病の予防が大変大切です。

 ―骨粗鬆症の治療について新しい服用法の薬剤が出たそうですね?
  骨吸収を抑えることによるビスフォスフォネートという薬剤は以前からありましたが、朝起きて内服した後30分は横にならず、飲食を控えるなどの注意が欠か せないので、飲み続けるのが面倒でした。このために処方通りに服用していない事や途中でやめてしまうことが多かったのですが、今回、4週間に1回服用すれ ばよいタイプが発売されました。
 寝たきりでは骨粗鬆症が進む、だから運動が大事という考えも、もはや常識ではありません。立つだけでも背骨にかかる荷重は寝ているときの2倍、座れば3倍の圧力が背骨にかかります。骨の維持だけなら「立つという運動」だけで充分です。

 ―副作用について教えてください。
 極めてまれに顎骨壊死(あごの骨の壊死)を起こすことがあります。
 薬の服用回数を減らしたい患者さんや、早くから骨粗鬆症の予防を希望されている方には朗報です。元気の良いうちから将来寝たきりの人生にならないため、今から備えておくことは長寿時代の今、大変たいせつなな事ではないでしょうか。

 

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