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妊娠中の大量のレバー、プルーンやハーブティにはご注意を!

妊娠中はお母さんの体液の増加のために、貧血になりやすくなっています。貧血予防のために鉄分を充分にとることが必要です。また、子宮の中で赤ちゃんが浮かんでいる羊水も必要ですから、腸管からの水分再吸収が増加し便秘になりがちです。
ちなみに3日以上便通がないものを便秘と呼んでいます。妊婦さんの場合は血液中のヘモグロビンが11.0g/dl以下を貧血としています。

 ―妊娠中の貧血の予防には何がよいのでしょうか?
 妊娠中、鉄は1日に8.5~21.5mg必要とされています。
鉄分は主に血液中のヘモグロビンとして全身に酸素を運びます。不足すると貧血の原因になるほか、赤ちゃんの発育が遅れることがあります。
  レバーや肉、赤身の魚などの動物性たんぱく質に含まれる鉄は吸収がよく、その他には大豆製品、野菜、海草類などに多く含まれています。ただし、レバーの摂 取については、豚や鶏のレバーにはビタミンAがとても多く含まれているので、ほんの一切れで簡単に一日のビタミンA許容量を超えてしまいます。食べるのは 週に1~2回、1食あたり60gくらいにしておきましょう(ビタミンAを妊娠初期に大量に摂取すると先天異常が発生することがあります。)。また、ビタミ ン剤(ポポンSなど)を飲んでいる場合はビタミンAが多すぎることがありますので、特に注意して下さい。

 ―妊娠中の便秘の予防には何がよいのでしょうか?
 繊維成分の多い食事を中心に、炭水化物(お米、パスタ、麺類)は少なめにしましょう。たくさんのタンパク質をとり、カロリーは控えめの高タンパク低カロリー食が望ましい姿です。
 便秘の予防には、朝からお水や牛乳、ヨーグルトにシリアルなども効果があります。大切なポイントは、毎日同じ時間に排便する習慣をつけることです。
 最近、便秘に効果があるハーブティを飲んでいる妊婦さんがいますが、ハーブティの種類によっては妊婦に禁忌(飲用してはいけない)成分が含まれていることがあり、赤ちゃんの悪影響を及ぼす事がありますので充分に注意して下さい。
 また、妊娠後期の濃縮プルーンジュースの大量摂取が胎児水腫(むくんで)を起こし緊急の帝王切開により一命を取り留めたとの報告例もあります。胎児の心臓血管系に影響するような作用を起こす成分が自然の食品にもあることも知っておきましょう。

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