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妊娠と淋病

ここ数年多くの先進国で淋菌感染者が増加しています。WHOは世界での淋菌感染症の年間発症者は1億600万人としています。

淋菌は性行為や出産時に淋菌感染粘膜と直接接触する事によって感染います。症状は菌の侵入口付近に局所的に現れる事が多く、感染しても無症状のまま経過する事も珍しくありません。特に女性の淋菌感染症は自覚症状にかける事が多く、症状があってもおりもの増加やおしっこの出が悪いなど、淋菌感染症に特有な症状はありません。
 
感染に気がつかなかったり、放置することにより、子宮の中まで感染したり卵管や卵巣にまで及ぶ骨盤内炎症性疾患が生じ、過多月経や不正出血の原因となったり、特に卵管炎は異所性妊娠(子宮外妊娠)や不妊の原因になります。
 
男性患者では、尿道から多量のおりものがでて排尿障害を示す事が多いのですが25%わずかに出るだけで、10%は無症状です。また、直腸や咽頭、さらに眼にも感染することがあります。局所感染患者の3%に全身性の淋菌感染症が起こるとされています。

妊婦が感染すると、早産や流産のリスクが高くなるために、初回の妊婦健診の際に淋菌感染の検査を全員にする事と、リスクの高い妊婦では分娩直前(妊娠38~39週)で、赤ちゃんへの感染予防のために、再検査を勧めめています。

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