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立派な父になるための4D超音波検査

 最近、よく若いおとうさんが赤ちゃんを虐待したり、時には殺めてしまう事件が増えてきています。父親自身の幼少時の経験や育った環境に原因があることが多いのですが、予期していなかった妊娠、出産、育児に対して父親としての心の準備ができていない、未熟なうちに父親ならざる得ないからかもしれません。赤ちゃんを産む年代前後のお父さん達はとても忙しいことが多く、仕事に追われ家に帰ってくるのも遅く、朝早くから仕事に行く日々を送っていて、とてもそんな余裕はないのも事実でしょう。

 こんなお父さんに比べ、お母さんの母性は子宮がだんだん大きくなってくる自覚や胎動の自覚などにより、ゆっくりと時間をかけて毎日はぐくまれていきます。さらに、胎盤や脳下垂体から分泌されるホルモンが少しずつ優しいお母さんになるようにしてくれます。
 これに比べると父性を育てるホルモンはありませんし、父性が育つような社会環境、きちんとした父性の教育プログラムなどもありません。


 最近、生まれる前に赤ちゃんの顔までかなりよく分かる3D/4D超音波検査装置がさらに発展してきました。開発された当初に比べて比べて、記録した後の画像を違う方向から確認できたり、いろいろな条件を変化させることによって極めて良好な画像を見ることが可能になりました。以前に比べて新しい超音波検査装置を導入したところ、口コミで妊婦健診に同伴でこられるお父さんがとても増えてきました。この3D/4D超音波検査装置を導入してから一番効果が上がったと感じるのは、妊婦健診に同伴されるお父さんが増えてきたことです。

 男親は妊娠中でも親としての実感がなかなか生まれないものですが、目の前で自分にそっくりな顔の胎児が動いているのを見ることによって父性が目覚めます。毎回同伴されるとさらに父性がはぐくまれます。仕事にかまけて、なかなか時間がないのも分かりますが、せめて1度くらいはお母さんに同伴されて、妊婦健診で3D/4D超音波検査を経験されることを強くお勧めいたします。また、この検査によって少しでも虐待などが減るならば幸いです。ちなみに、妊娠、出産や育児で協力的だった夫は70才過ぎても大事にされるとの報告があります。

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