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急増する梅毒とその予防

梅毒患者が増えています。

 国立感染症研究所によると、全国の梅毒の患者数は去年の夏の時点で2019人と6ヶ月の間に2000人を超えています。その前年が1年間に2660人でしたから1年間に4000人を超える勢いでした11月27日現在4077人)。日本の梅毒患者は2010年から増加傾向になり、2015年には前年1671人から2638人と急増しました。女性の増加が目立ち、15年10月の時点では前年同期の2倍の574人になっています。このうち76%を15~35歳が占めています。

妊婦の感染

 妊婦が感染すると、早産や流産のリスクが高くなるために、日本では初回の妊婦健診の際に感染の検査を全員にします。妊娠初期に分かれば抗生剤の投与で赤ちゃんには感染予防ができます。


なぜ増えているのか

 なぜ梅毒が増えてきたのか、その原因ははっきりしていませんが、昔の病気という意識もあって自分の感染に気がついていなかったり、治療が不十分で他人に移している可能性が考えられます。また、薬が効かなかったり、最近の感染力が急に強くなったりしたという報告がありませんから同性間、異性間を問わず不特定多数との性交渉が増えていると推測されます(国立感染研研究所)。感染したかどうかは医師の診断と血液検査が必要です。

治療は抗生剤が効果的です。

 治療はペニシリン系の抗生剤の服用ですが、再感染もあるので注意が必要です。また、時としてHIV感染が合併している事がありますので一緒に検査をしてもらいましょう。

梅毒のリスクから身を守る5箇条

  1. 不特定多数のヒトと性交渉をしない
  2. 最初から最後までコンドームを使う。オーラルセックスも安全ではない。コンドームでも予防できないことは十分ありえます。
  3. 不安であれば梅毒毒検査を受ける。
  4. 決して「この人は梅毒でない」と思い込まない。
  5. 感染・再発を繰り返さないよう徹底的に治療する。

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