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繰り返す性器ヘルペスの予防

 性器に潰瘍を作り激しい痛みの原因になる性器ヘルペスは性行為感染症です。一度感染すれば、いったんは治癒したかの様に見えても再発や再燃を繰り返します。また、お産の時に産道にヘルペスの潰瘍があるときには、赤ちゃんに感染し重大な結果になることもあり、それを防ぐために帝王切開での分娩になることがあります。

 性器ヘルペスは再発・再燃を繰り返しますが、その症状の程度は段々と軽くなってくることが一般的です。性行為感染症だからと言っても感染しても症状が出ない(不顕性感染)ことも多く、感染後10数年してから症状が現れることがあります。現在のパートナーが原因でないこともよくありますから、特にご注意下さい。

 口唇ヘルペスと性器ヘルペスの原因ウイルスは異なる種類のものでしたが、現在では性風俗の変化から部位による棲み分けはなくなってきています。

 性器ヘルペスの治療薬もいろいろなものが開発され、

  1. ① 初感染(初発)の時や再発しても軽症の場合にはゾビラックス、バルトレックス、ファムビルなどの抗ウイルス薬の内服薬(5日間)で治療できるようになりました。
  2. ② 排尿困難や歩行障害、高熱を伴うような重症の場合にはゾビラックスの7日間点滴静注が保険適応で治療できます。
  3. ③ さらに、頻回に再発再燃を繰り返す患者さんに対しては、バルトレックスの1日1回投与法による再発抑制療法も保険適応となっています(ただし1年間に6回以上の再発が確認できた場合に限られています。)。

 性器ヘルペス患者さんでは症状が出ていないときでも、ウイルスの排泄が持続していますから、パートナーに感染させる可能性があります。症状がなくてもパートナーはコンドームの使用など予防が必要ですが、再発は肛門や・臀部・太ももにも起こりうるので完全な防止はできません。また、本人の体調が悪いと再発するので日頃からの健康管理が大事です。

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