この数年で、立体的な表示が可能な3次元超音波検査装置が一般の産婦人科臨床に急速に普及してきています。しかし、今までの3次元超音波検査は、リアルタイムではなく過去に検査したデータを再構築するタイプの3次元表示法でした。うしじまクリニックでは今年の7月よりリアルタイムで胎児の様子がわかる最新鋭の3次元超音波検査装置を導入いたしました。
それでは、3次元超音波検査装置では何がわかるのでしょうか。今までは妊娠の診断は経膣超音波検査によって狭い空間でプローブ(超音波検査機器)を使用しなければならないため、診断や計測に適した画面が得られるとは限りませんでしたが、胎嚢(胎児発生してくる子宮内にある袋)の位置の確認や頭臀長(胎児の頭からお尻までの長さ:胎児発育の目安になる)などの計測に適した画面を得る事ができ、より正確な計測ができるようになりました。3次元映像による胎児全体像の把握と形態異常(奇形などによる形の異常)の診断もよりよく分かるようになりました。また、多胎妊娠(双子や三つ子)における胎児の全ての把握と位置関係、胎盤の位置関係の把握も今までより正確にできるようになりました。次に妊娠中期・後期における3次元超音波の有用性について考えてみましょう。胎児の形態異常の多くは今までの断層法で診断する事ができます。しかしながら、3次元的に複雑な形をしている部分の異常は把握しにくかったり、見逃されやすかったりしていました。3次元超音波は特に顔や四肢さらに骨格の形態異常の発見に有用です。将来的には胎児の予想体重がより正確に算出できるようになる事でしょう。それらに加えて、3次元の画像を見る事で、胎児をより実感する事ができ、母親や父親(一緒に妊婦検診に来る方が増えてきました。)としての自覚の早期確立、その後の良い母児関係の確立に役立ちます。
お産の前に一度赤ちゃんの顔を見てみたいと思いませんか。他院で妊婦検診中のお母さんでも、3次元超音波検査だけご希望の方は、午後の診療時間(午後2時から6時まで、水曜日は午後休診、土曜は1時半から3時半まで)に御来院ください。 |