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教えてDr.

出産後のおかあさんへのアドバイス

-完璧ママを目指さない!育児のポイントはいかに手を抜くかです。-

(1) 育児や家事の事が心配でも、まず自分の体の状態や気分の変化について自分自身に問いかけてみてください。自分の心や体の状態に気をつけることは大切なことです。

(2) 育児や赤ちゃんのことについて熱心に質問されるお母さんの中に、お母さん自身がうつ病や不安状態であった方がおられます。毎日の育児で疲れたなと思ったとき、自信がなくなったとき、いらいらした時、夫や家庭に不満があったり、腹が立ったときは、まず誰かにその不満を打ち明ける事を考えましょう。

  その相手は専門家でなくてもよいのです。実家のお母さんや、姉妹、友人、できれば同じくらいのお子さんを盛ったお母さん、が話しやすいでしょう。それでも不安や気持ちの落ち込みが続くならば、保健婦さんなどにいい相談しましょう。必要であれば、専門医に連絡をとって、話を聞いてもらいましょう。

(3) 夫が一番重要な話し相手である事は, 多くの研究から分かっています。夫に自分の気持ちや意見を打ち明けるのは、結構難しい事です。相手が忙しかったり、帰宅時間が遅いので話すチャンスがないとあきらめたり、かえって心配かけるのを気の毒と考えていませんか。

  夫は妻の事をだいたい理解していると、自分では思い込んでいる事が結構多いのですが、妻が打ち明けてはじめて気がつくことも多く、その後は協力的になって、うまく行くようになった例もあります。

(4)育児はマニュアル通りにはいかず、子供はひとり、ひとり、みな成長と発達の仕方が違うのです。赤ちゃんが時には憎らしくなったり、かわいくないと思う事も、日々の育児のなかではあります。このようなお母さんの気持ちは、誰にでも少しは起こるもので、決して異常な気持ちではありません。

完璧なお母さんを目指さずに、ほどよくてぬきして、長続きする無理のない育児を目指しましょう。

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