-分娩までプルーンを食べて貧血を治しましょう。-
エイズや肝炎などが輸血で感染することが明らかとなってから、日赤ではB型肝炎とC型肝炎、エイズの検査を施行し、それらの血液を除外した血液の供給をしています。しかしながら、これらの安全だと思われている血液の輸血後に、肝炎やエイズに感染した症例があることが明らかとなってきました。
この原因は、どんな検査にも限界があることを示しています。というのは、いろいろな感染症に感染しているかどうかを判定するのには、血中に産生される抗体の値を利用しているからです。それぞれの疾患や検査方法などによって抗体が産生され検知できるまでの期間がちがいます。たとえば、エイズの抗体価が陽性となるのには感染してから11日間、C型肝炎では23日間、B型肝炎では34日間の期間がかかります。したがって、献血時の検査結果が陰性でも、本当は感染している事があるわけです。
このようなことを防ぐためには、輸血を極力避けることが必要です。大きな手術前であれば、自己血を手術前に採血して自分自身に輸血する方法がとられることがありますが、妊婦さんに関してはこのような方法までとるのは大変ですから、輸血をしなくて済むように、以下のようなことに気をつけましょう。プルーンを妊娠中から毎食後に3個ほどとることを習慣にしましょう。プルーンを乾燥させたものが、ドライプルーンで、ドライプルーンを加水抽出して濃縮したのがプルーンエキスです。昔から緩下作用と整腸作用は知られていました。便秘の薬は習慣性がつくためにだんだん量が多くなっていきますが、プルーンでは習慣性の心配がありません。特に妊娠中の薬は避けたいので、プルーンは安心して使用できます。毎日適切な量を分娩まで確実に摂取することが大切です。
ドライプルーンの100g中に3.9mgの鉄分が含まれています。プルーンはヘモグロビンという酸素を運搬するたんぱく質の生成を促進する作用がレバーに次いで高く、ほうれん草や肉類より優れています。レバーを毎食ごとにとることは事実上無理ですが、プルーンはデザート感覚で毎食後にとることが可能です。たんぱく質とあわせて摂るとより効果的です。
プルーンはローマ時代から食用とされ、薬用果実として用いられてきました。ヨーロッパからアメリカに渡り、現在ではカルフォルニアが主要生産地です。歴史が長い事は、安全性も高いことを示しています。
過剰摂取に関しての副作用として、皮膚症状が起こることがありますので、1日に100g程度の摂取量が望ましいでしょう。1日に10個ほどのプルーンの摂取が望ましいので、毎食後に3個ぐらいとるようにしましょう。プルーンエキスの場合では1日20g程度でいいでしょう。
分娩時に少々の出血があっても、輸血などしなくて済むようプルーンを毎日食べる事が大変大切です。