前回お話しました産後うつ病の自己評価票を載せてみました。産褥6週頃に実施するのが望ましいとされていますが、3カ月以内であればかまいません。あるいは、妊娠中のデータも参考になります。
それぞれの選択肢の数字が点数になっています。
各項目に4つの選択肢が用意されており、高得点ほど症状が重いことを示しています。合計点数は、最低0点。最高30点となり、得点が高いほど,抑うつ重傷度が高くなります。合計点数が9点以上は産後うつ病の可能性があり、継続的に診察の必要性があります。産婦人科医や精神科医を受診してください。しかし、8点以下でも臨床的に産後うつ病の可能性もありますので、注意が必要です。なお、質問項目10が1点以上あれば診察が必要ですから、やはり、産婦人科医や精神科医を受診しましょう。
産後うつ病の早期発見・早期治療が重要な事はもちろんですが、この病気のための乳児や児童への虐待が、次の世代へ連鎖することがあります。ですからこそ、産後うつ病かと思ったら、ひとりで悩まないで早めに受診しましょう。