診療について
教えてDr.

赤ちゃん1ヶ月健診

2018年11月06日

産後1ヶ月健診まで - 赤ちゃんの観察のポイント

● 体重の変化

 正常な赤ちゃんでも、生後数日間は体重が10%程度減少します。これを生理的
体重減少と呼んでいます。その後は1日に30~50gずつ増加します。生後1ヶ月でおおよそ1Kgの体重増加があれば安心です。1日の体重増加が18g未満の時にはミルクを足して経過を見ましょう。それでも体重増加がないときには、生まれつきの心臓の病気がある事があります。心臓の雑音がない病気もありますから、必ず小児科で、心臓の超音波検査を受けてください。その小児科を受診する前に、心臓の超音波検査ができるかどうかを、確認しておきましょう。  


● 黄疸(おうだん)

 赤ちゃんの血液(赤血球)が壊れてできるビリルビンという物質が、眼の結膜や皮膚の黄染を起こす事があります。これを黄疸と言います。このビリルビンの正常値上限は15~17mg/dlぐらいです。ビリルビンの濃度が異常に高いときには、脳の神経核にビリルビンによる核黄疽がおこり、脳性麻痺になる事があります。眼の結膜や皮膚の黄染が、退院時よりも黄色くなった時には、必ずビリルビン検査に来てください。

 

小児科を受診した方がよいとき

● 連日続く嘔吐

 生後数日間、赤ちゃんの40%は一度は嘔吐します(生理的嘔吐)。赤ちゃんは胃から食道への逆流を防ぐ機能が未発達で、刺激により簡単に嘔吐しやすいのです。時に3~4日続く事もあります。けれども、噴水状の嘔吐が連日続くときや、ミルクの飲む量が減っているときには、胃袋の筋肉が腫れてくる肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)が疑われます。小児科を受診してください。


●白っぽい便

 生まれてすぐは、黒っぽい便(胎便)ですが、5~6日より徐々に黄色から山吹色の便に変わります。母乳だけの赤ちゃんの便は下痢とよく勘違いされますが、母乳が出れば出るほど、便の回数が多く水分が多いものです。ミルクを足し始めると急に便の回数が減って緑色の便になります。便が1日以上でないときにはミルクののみが悪くなるので、綿棒で肛門を刺激して便を出してあげましょう。

 

● 40℃近い発熱やけいれんの時

 脳髄膜炎や呼吸器感染などのことがあります。

 

● 新生児聴覚スクリーニングがPASSでも、その後に難聴になることがあります。 聴こえているかどうか、赤ちゃんの行動に気をつけておきましょう。