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教えてDr.

ヤーズフレックスで、月経を年に約3回に!

2019年09月09日

一般的なピルでは、21日間服用+7日間休薬というサイクルで服用し、休薬の期間に月経様出血が起こります。薬に含まれるホルモンによって排卵は起きませんが、子宮内にできた子宮内膜がはがれ落ち出血が起こります。

 ピルを服用すると自然に比べ子宮内膜の増殖量が減るため、出血量が減り、子宮収縮力は低下します。このために、強い痛みを伴う月経困難症に対し、ピルは大変有効です。排卵は起こらないため、服用を間違わなければ妊娠もしません。

 新しく発売されたヤーズフレックスも、同様のメカニズムで子宮内膜症などによる月経困難症に有効です。「超低用量ピル」とも呼ばれ、従来のピルよりも長い最長120日間の連続服用が可能です。120日間服用したあとは4日間休薬します。

 服用している期間は、基本的に出血は起こりません。休薬期間のみ月経様出血が起こります。従来のピルであれば年に12回の生理が起こりますが、超低用量ピルのヤーズフレックスの場合は、うまく行けば年に3回程度しか月経様出血が起こらないことになります。

 ちなみに休薬期間は、服用開始から120日間、服用開始から25日間を除くどこで設けてもOKなため、うまくいけば出張や旅行のタイミングに月経様出血を避けることができます。休薬をしたタイミングで、月経様出血があり、そのあとの月経様出血が来るのを避けることができます(ただしうまくいかない時もあります)。

 

■ヤーズフレックス服用の方法と注意

(1)医療機関の診察と処方を受けること
(2)1日1錠を一定の時刻に毎日服用すること
(3)休薬期間は4日間を超えないこと(効果がなくなります)
(4)休薬期間の後は出血の有無にかかわらず再開すること
(5)初めて薬を飲み始めるときも、休薬期間のあとも、出血の有無にかかわらず
   24日間は服用を継続すること
(6)服用25日目~120日目の間で、3日連続しての出血があった場合は、その翌日
   から休薬期間を4日間設け、その後、新しい周期として薬を飲み始めること。

 

■ヤーズフレックスは従来のピルと副作用に違いはありません
 超低用量ピルのヤーズフレックスも従来のピルと同様、血栓症やマイナートラブル(頭痛や吐き気など)といった副作用のリスクは存在します。しかし、だからといって、ヤーズフレックスが危険だということも、また反対に安全度が高いということもありません。超低用量ピルのヤーズフレックスは、月経に伴う痛みをなくしたい、かつ、なるべく少ない月経回数で済ませたいと考えている患者さんに向いた薬です。