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教えてDr.

新型コロナ、妊婦が注意すべきこと

2020年04月03日

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、妊娠中の女性にとっては母体だけでなく、おなかの中にいる赤ちゃんへの影響も気がかりです。妊婦はどんなことに注意すればいいのでしょうか。

 日本産婦人科感染症学会は厚生労働省の指針を踏まえ、37・5度以上の発熱や倦怠(けんたい)感が「2日以上」続く妊婦について「帰国者・接触者相談センター」への相談を呼び掛けています。厚労省が通常の目安とする「4日以上」よりも慎重な対応です。

 妊婦の場合、胎児への影響などのリスクを考え、早めに相談する方がいいでしょう。けれども、過剰な心配は不要だと言われています。

 中国・武漢で妊娠後期に新型コロナウイルスに感染した妊婦9人に関する報告では、病状経過はほかの人と変わらず、胎児への感染も見られなかったとのことです。ただ、一般的に妊娠中は子宮が大きくなるとともに横隔膜が持ち上がり、臓器全体が押し上げられる。このため肺炎にかかると、呼吸が苦しくなったり、肺の血流が悪くなったりしやすく、時に重症化する事があります。

 過去に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)などのコロナウイルス感染症では、流産や早産、胎児の発育障害も報告されています。新型コロナウイルス感染症への治療転用に向けて研究が続く抗インフルエンザ薬「アビガン」は、胎児に奇形が生じる可能性があり、妊婦さんは服用できません。

 現時点では、新型コロナのデータが少なく、詳しいことがわかっていません。母子の健康を守るため、何よりも感染しないことが一番です。妊娠末期に感染した場合は、指定医療機関で分娩(ぶんべん)することになり、母子ともに陰性が確認されるまでは面会も授乳もできなくなります。

 一般的な対策と同じく、人混みを避け、換気と手洗いが大切です。在宅勤務や、買い物の宅配サービスを活用し、感染の疑いがある家族とは別室で過ごすなど接触を避けることは言うまでもありません。

 また、疑わしい症状が出た時には、受診する前に必ず電話で妊婦検診を受けている産婦人科に相談することが、ほかの妊婦へ感染させないために大変重要です。