-お母さんの接種で生まれた赤ちゃんにも効果あり!?-
妊娠後期に季節性インフルエンザワクチンを母親が接種すると、その母親から生まれた赤ちゃんが生後6ヶ月未満にインフルエンザにかかりにくくなる事が明らかになりました。
ワクチンの母親に対する効果は62.8%におよび、発熱を伴う呼吸器症状を発症した母親は35.8%と少なく、コントロール群に比べて明らかに差が見られました。また、生まれてきた赤ちゃんはインフルエンザで重症化しにくい事も明らかとなりました。
これらのことから推測すると新型インフルエンザについても同様の効果を期待できるかもしれません。11月の時点では妊娠後期に新型インフルエンザにかかると重症化しやすい事や、新生児や乳児が重篤になりやすいことが明らかになったとともに、NIH(米国国立衛生研究所)は妊婦も1回の新型インフルエンザワクチン接種でよいとの見解も明らかにしています。
人類が初めて遭遇するインフルエンザですのでいろいろな情報が錯綜しています。新聞やTVの報道に特に気を配りましょう。現在妊娠しているお母さんで旦那さんや上のお子さんが新型インフルエンザに罹ったけれどもきちんと家庭内感染を予防ができた例がたくさんあります。うがいや手洗い、マスクの使用、ドアノブのアルコール消毒などを心がけましょう。