-B型肝炎とは何ですか?
このB型肝炎の原因となるウイルスは性交渉や輸血、お産の時にお母さんから感染することが分かっています。B型肝炎ウイルスを持っているお母さんから生まれてきた赤ちゃんにはHBグロブリンとHBワクチンが保険医療で投与され、感染を予防しています。しかしながら現在の摂取方法では煩雑なスケジュールのために約3割もの赤ちゃんに摂取漏れがあることが明らかになりました。
-その予防がなぜ重要なのですか?
B型肝炎に罹ると将来、肝硬変や肝臓がんになってしまうことがあるからです。また、性行為感染症のひとつですから将来的にパートナーとの行為にも繊細な注意を払わなくては、相手が感染し肝硬変や肝臓がんになってしまいます。
-今までと違うところはどこですか?
従来は出生後48時間以内にHBグロブリンを筋肉注射し、生後2ヶ月後にHBグロブリンとHBワクチンをうち、さらに生後3ヶ月後、5ヶ月後にHBワクチンをうっていました。煩雑な摂取スケジュールでした。
今後は、生後12時間以内にHBグロブリンとHBワクチンをうち、生後1ヶ月と生後6ヶ月にHBワクチンをうつ、簡単な手順に変更になりました。投与方法が大変簡単になりましたから、HBワクチンのうち忘れが少なくなることでしょう。
詳しいことはお母さんのHBS抗原、さらにはHBe抗原検査の結果によって異なりますから、産科主治医や小児科主治医によく相談しましょう。くれぐれもワクチンのうち忘れがないように気をつけましょう。