-一番妊娠しやすいのは、やはり排卵日なのでしょうか。
排卵日だけが妊娠可能なタイミングではありません。卵子が生きていられるのは24時間とされています。しかし、精子の場合、女性の体内で長く生きており、元気な精子であれば平均5日は生きているそうです。そのため、排卵日の前でも、妊娠する可能性は十分あります。
-排卵日のどれくらい前からを、目安にすればよいのですか。
排卵日を予測するためには、基礎体温や超音波検査、尿中LH検査のほか、子宮頚管粘液検査があります。子宮頚管から分泌される頚管粘液には、妊娠を促す作用があり、特に排卵日の2日前は、頚管粘液が柔らかく伸び、量が増えるので、精子が子宮に入りやすくなり、最も妊娠の可能性が高くなるといわれています。精子の寿命を考えると、排卵日の5日前から妊娠の確立が上がってきますので、妊娠可能な排卵日だけではなく、1カ月のうち5~6日あるのです。頚管粘液(卵の白身のような粘り気のある分泌物)が増えてきたら、セックスの回数を増やすのも一つの方法です。タイミングよくセックスすることも大切ですが、パートナーに必要以上に義務感を持たせるのはよくありません。チャンスは1日ではないのですから、「今日はしなくちゃだめ!」とは言わず気楽にして、夫婦間にすきま風が吹かないよう、工夫していくのも大切です。