-そもそも「生理」とは?
おおよそ1か月に一度、子宮から定期的に出血が起こることを、一般的に「生理」と呼びますが、医学用語としては「月経」という言葉が正式です。医療関係者などを除くと、女性であっても、月経や排卵、妊娠に関する知識は極めてあやふやで、正しく理解されていないのが実情です。正しい性に関する知識を持つことこそが、自分の人生設計を立てる上でも重要でしょう。
-正しい月経の定義と、どんなときに産婦人科を受診したほうがよいのか教えてください。
正常な月経の目安は次の通りです。①日本人の初経年齢はおおよそ12歳、②月経から次の月経までに日数は25日~45日、③月経の持続期日数はおおよそ3~7日間、④閉経年齢は平均50.5歳。また、産婦人科を受診すべき異常な症状としては①無月経(それまで定期的にあった月経がなくなり、妊娠していないのに3カ月以上連続して月経がない)、②頻発月経(月経の頻度が多く24日以内に月経が起こる)、③稀発月経(月経の頻度が少なく46日以上3カ月以内)、④過小月経(月経の量がおりもの程度しかなく、ナプキンをほとんど必要としない。持続期日数が1~3日以内)、⑤過多月経(1時間おきにナプキンを換えても漏れることがある。以前に比べて経血量が明らかに増加し、期間も7日を超えて長くなっている)、⑥不正出血(月経以外の性器出血)-のときです。不安な点があれば早めに産婦人科で受診しましょう。