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妊産婦、妊娠を希望する⽅へのアドバイス

 2009 年の新型 H1N1 インフルエンザパンデミックでは妊婦における重症化や死亡率の増加が報告され,2016 年のジカ熱の流⾏では妊娠中の感染により⼩頭症など重篤な児の先天性障害をきたすことが報告されています。

 2 ⽉ 12 ⽇付の医学雑誌 Lancet の報告では、武漢市内で妊娠後期に COVID-19 に罹患した妊婦 9 例の解析で経過や重症度は⾮妊婦と変わらず、⼦宮内感染は⾒られなかったとしています。しかし、⼀般的に、妊婦さんの肺炎は横隔膜が持ち上がるために換気が抑制され、またうっ⾎しやすいことから重症化する可能性があります。


 妊婦さんは⼈混みを避ける,こまめに⼿洗いするなどの注意が必要です。⼈込みに出る場合は⾶沫感染を防ぐために可能であればマスクをかけることが望ましいのですが、マスクの有効性は確認されていません。糞便中にもウイルスが排出されるという報告がありますので、トイレに⼊った後や⾷事の前には必ず⽯鹸で⼿を洗ってください。

 今後流⾏が拡⼤するようであれば、公共の場所で ATM などのタッチパネルに触れた後や、電⾞の吊⾰、⼿すりなどに触れた後も⼿洗いやアルコール消毒を⼼掛ける必要があります。

 また、医療機関には、他の妊婦さんや⾼齢者,免疫抑制状態や合併症のある患者さんも来院されます。感染を広げないため新型コロナウイルス感染症を疑って受診を希望される⽅は帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。

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