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月経を1年間に3~4回にして避妊する方法

ポイントは、経口避妊薬の選別だけです。

ジェミーナと言う経口避妊薬は、「最長77日間」服用し、「7日間」休薬する方法です。
84日間(約3ヵ月)に1回「月経のような出血」(消退出血)が来る服用方法です。

ヤーズフレックスと言う経口避妊薬は、「最長120日間」服用し、「4日間」休薬する方法があり、120日間(約4ヵ月)に1回「月経のような出血」(消退出血)が来る方法(フレックス投与法)です。

つまり、簡単に言えばジェミーナは「最長77日間」、ヤーズフレックスは「最長120日間」という、「連続投与の日数」の違いです。

これらの経口避妊薬は、黄体ホルモンの成分が違うだけです。
どういう風に違うのかというと、ジェミーナの「レボノルゲストレル」は、子宮内膜が厚くなるのを抑える効果が高いため、「不正出血の副作用が少なく、血栓症のリスクもより低い。」と言う利点があります。

ヤーズの「ドロスピレノン」は、利用作用があるため、むくみの副作用が少なく、にきびの改善効果が期待できます。

月経困難症があり、不正出血が起きやすい患者さんは、ジェミーナを勧め、ニキビや
PMS(月経前症候群)のコントロールならヤーズフレックスと使い分けていました。

服用し続けているうちに それほど大きな差がないので、ヤーズフレックスの服用方法が簡単と言う患者さんの声もあります。

ジェミーナの最大の問題点は、21錠+28錠+28錠と処方数の違うピルがあるため ハッキリ言って めんどくさく。間違えることがあります。

ヤーズフレックスは、28錠のみですから ある程度処方数を一度に出せるので簡単です。

ヤーズフレックスの処方の方が説明も楽なので、服用の間違いが少ないようです。

ただし費用は避妊目的なので自費診療であり、かなりの高額です。

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